にいざわ皮ふ科ロゴマーク
メインイメージ

お知らせ・掲示板 - にいざわ皮ふ科

トップページ » 掲示板 » 『美味しい食事の罠』 ~生き残るための食事とは

医院の本棚より:『美味しい食事の罠』 ~生き残るための食事とは

【カテゴリ】 医院の本棚より 2010年04月11日

 春になると、学生の患者さんたちは親元を離れて進学や就職へと自立していきます。初めての一人暮らし、慣れない土地で、期待と不安が入り混じった生活のスタートです。
 一方、大学デビューとともにアトピー性皮膚炎もデビュー、または再発してしまう方も多々見受けられます。やはり生活パターンに問題がありそうです。
 お風呂に入る余裕がなくシャワーとボディソープですませ、バイトや勉強や遊びで夜更かしして寝不足、お部屋の掃除がいまいちでハウスダストがたまったり、お洗濯は合成洗剤などなど、アトピー性皮膚炎を悪化させる要因には事欠きません。あと、とにかく食事がひどい人が多いです。コンビニに行けば簡単に手軽にお腹を満たせる便利な時代ですが、便利さの陰には必ずしっぺ返しがあるもの。
 今時の若い人は(...こういう言い方、年だよね)、朝はパンでも食べればまだましな方で、朝食抜きも当たり前、昼は揚げ物中心の〇〇弁当やラーメン、夕食は缶コーヒー、夜食はフライドチキンやハンバーガー、カップめん...すでに人類の食事ではない!ちなみにここで言う夕食とは、本来人間が夕食を口にすべき時間帯の、夕方6~7時ころをさします。中には、週に1回もご飯を食べず菓子パンですませた女子大生や、2ヶ月に一回も野菜を食べていないと豪語!する男子学生もいて、食生活の乱れは想像以上。
 日本の30代の女性に乳がんが急増していますが、食生活の問題が相当に大きいといわれます。人事ではありません。
 もと貧乏学生の体験で言わせていたでければ、一人暮らしの食の基本はとにかくお米。玄米をまとめて炊いておき、1回分ずつ小分けで冷凍します。味噌汁の具は豆腐やわかめが基本、おかずは納豆、魚の干物、肉の少ない野菜炒め、時間があれば煮物など。玄米はコストが安いのにビタミンBと食物繊維が豊富、豆製品でリジンを補えばお米のでんぷんが効率よく脳に回ります。あ、玄米はきちんとよく噛むのも忘れずに。それでも常に良い食事は無理で、時には学食のうどんや菓子パンでもいいですが、1日1食でもまともな食事を食べていれば病気もせず何とか生き延びられます。食生活は今を乗り切るためだけではありません。10年後の自分も作っているのです。 
 ちなみに最近、形成外科の先生とお話する機会がありました。形成手術では、その人の組織の良し悪しが、メスを入れるとはっきりわかるそうです。中年でも、食生活がいい人の組織は若く回復力があり(20代並みのことも)、一方カップめんばかりの若い学生は組織がひどいとその先生は嘆いていました。 

 というわけで、ご興味のある方、幕内秀夫先生の 『美味しい食事の罠』 宝島新書社 を手にとって見てください。お金をかけずに、食事のバランスと時間のパターンを変えるだけでも、最大の危険は回避できることがわかります。若い方へ、どうか自分の体を大切にしてくださいね。

このページのトップへ